【メキシコ】総選挙戦開始以降 現時点で立候補者含む132人が殺害 被害者の7割が野党関係者 麻薬組織が暗躍か

メキシコ 選挙戦開始以降 立候補者含む132人が殺害
2018年6月29日 9時22分
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メキシコでは来月1日、大統領選挙や連邦議会選挙など、合わせて3400を超えるポストをめぐって選挙が行われる予定ですが、選挙戦が始まった去年9月から今月までに、立候補者を含む132人の政治関係者が殺害されたことが民間の調査会社のまとめでわかりました。専門家は「メキシコ近代史上、最も暴力的な選挙」だと指摘しています。
メキシコの民間調査会社によりますと、選挙戦が始まった去年9月から今月26日までの間に殺害された政治関係者は132人に上りました。

このうち予備選挙を含む立候補者が48人で最も多く、そのほか元市長や現職の議員、そして支援者などが続いています。また、殺害された政治家のおよそ7割の90人が野党側の関係者だったということです。

さらに政治家が何らかの脅迫や物理的な危害を受けた件数は548件に上り、このうち連邦レベルの政治家が7%、州レベルが22%、そして、地方レベルが71%と多くを占めています。

メキシコでは、麻薬組織の抗争の激化によって去年1年間に殺人事件による犠牲者の数が2万5000人を超え、過去最悪となっていて、今回の選挙戦にも大きな影を落としています。

調査を担当した専門家は、特に地方レベルに被害が多いことについて「公共工事の企業情報など地方行政にはうまみがあり、そこを麻薬組織がコントロールしようとしている」と分析し「メキシコ近代史上、最も暴力的な選挙」だと指摘しています。